メッセージの受け取り方(4)の続きです。
(4)で「偉い人に聞くのではなく」などと書きましたが、私自身チャネリングを受けたり、占いの鑑定を受けたりすることはあります。どちらかというと好きな方だと思います。ただ言われたことすべてを鵜呑みにはせず、参考にするだけです。合わない考えはバッサリと捨てますし、しっくりくるものは大事にします。
「しっくりくる」と感じること自体、自分の中に共鳴するものがあるということで、それもある意味、メッセージと言えます。
ちょっとやっていただきたいのは、合わないことを言われた時に、何が合わないのかを考えてみるということです。人は大抵、自分の経験から考え方の枠を作っていきます。
私は心理学を勉強しましたが、このことをはっきりと教えてくれたのは、アメリカのアートセラピーの教授でした。Harriet wadesonという、アメリカのアートセラピー界ではパイオニア的存在でした。彼女は、様々な心理学の理論はあるけれども、それぞれの人の背景から、その理論は出来ているから、洋服を着替えるように、好きな組み合わせを作って、クライエントに合うものを探していくことを提案していました。
フロイトは心理学の基礎を作ったように考えられていますが、その理論自体は彼の経験(その時代に彼の患者だった上流社会の女性たちの性的抑圧)に基づいたものになっています。もちろん、無意識という表層的な意識の底に何かあるということを示したのは素晴らしいことだとは思います(おかげで催眠療法などに発展していますから)。
いろいろ小難しいことを書きましたが、「合わないこと」を言われたならば、言った相手と言われた自分の何が違うのかを考えてみるのです。これは能力の比較とかではありません。「この人はどうしてこんな考え方をするのだろう?」、「私はどうしてそれを合わないと感じるのだろう?」というようなことです。その考え方、その感じ方の背後には、それを作ってきた経験というものがあるからです。
これはメッセージの受け取り方にも関係しています。
つづく
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